9割が気付かないペルソナの間違い
こんにちは。
今日は、ペルソナの落とし穴についてお話したいと思います。
これが固定概念を変える新たな発見につながるので、よろしければお付き合いください。
ペルソナって聞いてこともあるかと思いまが、マーケティングをする際に使用する仮のユーザー像みたいなものです。
誰に対して売っていくのかが明確になっていないと、売れた、売れないのジャッジが曖昧になるので、ペルソナというのを作るんですが。
私は普段このペルソナをより深堀りしていき、ユーザーさんの心理を分析してます。
固定概念に縛られてできたペルソナを真逆に
企業のお名前は伏せますが、汚れがよく落ちる機械を扱う会社さんの例です。この企業さんは、「他社よりも汚れがよく落ちるから、歴史のある会社で実績と信頼がある会社だから」他社ではなく、自分の商品を買ってくれたと言われていました。
まぁ、普通のペルソナ設定であればこれで十分ですけどね。今回は普通ではないので、ここから、その汚れがよく落ちる機械を購入する人の心理を考えていきましょう。
その商品を購入する人は、
「そこまでして落としたい汚れがある」
「手間をかけないでキレイにしたい」
という現状とそれに伴う心理があると考えられます。
なぜなら、ちょっとの汚れしかないのに、そんな洗浄機を買う必要がないからです。
自分でさっと掃除すれば済む話なわけですから、「そこまでして落としたい汚れがある」という理屈は成り立ちます。
しかも、手作業ではなく、機械という選択をするということから
「手間をかけないでキレイにしたい」という心理もあると考えられます。
ここまで考えて、その会社さんは、
ユーザーの心理や性格を「きれい好きである」と考えていらっしゃいました。
しかし!!
私は、これに異論を唱えました。
何故かお分かりでしょうか?????
ではココで質問です。
【質問】
汚れがよく落ちる機械を購入する人の心理は
「そこまでして落としたい汚れがある」「手間をかけないでキレイにしたい」
だから「きれい好きである」は間違っています。
なぜでしょうか?
理由は、いたってシンプルです。「そこまでして落としたい汚れがある」ということは、きれいな状態ではないですよね?
少なくとも、綺麗好きの人は、そこまでして落としたい汚れになるまで、汚れを放置しません。こまめに掃除するはずです。
ちょっとの汚れを放置し、また少し汚れてもまた放置し、そのうちやればいいかな。。。と思い続けた結果、意外と落ちにくい汚れになってしまったと 考えるのが自然ではないでしょうか?
きれい好きの人にとっては、我慢ができない状態ですよね?
だから、きれい好きは間違っているのです。
そう考えると、答えは見えてきましたね?
お分かりの方もいらっしゃると思いますが、
そのユーザーの性格は、きれい好きではなく、面倒くさがりですね!
そうなんです。
面倒くさがりだから、「そこまでして落としたい汚れがある」というわけです。
今までその会社さんは、きれい好きと言う想定で、サイトを作られていました。しかし、よくよく考えると、自社商品を買う方は、真逆の面倒くさがりだったんです!
そうすると、どうなりますか?
面倒くさがりさんは、面倒くさがりさんなので、あまり細かい説明などは
見ないのではないかと予想できませんか?
なので、細かい説明は控えめにして、イラストで直感的に説明すれば、
面倒くさがりさんでも簡単に理解できるサイトが出来上がるのです。
コツは、今までの考えを一度疑ってみること。
「本当にそうなのかな?」と考えて見ることがまず第一歩です。
ぜひ、先の例にならって、本当にそうなのかじっくり考えてみてください。
2021.04.29